ブラウザに入り、URLを入力、ページが読み込まれるまでずっと待った後に、接続エラーのメッセージを受け取る瞬間のイライラはみなさんご存知でしょう。このような時は、インターネットのプロバイダーに連絡して問題を特定してもらうのが一般的ですが、何日も待たされることもあります。
もしも専門知識がなくともWiFiやルーターの問題を自分で解決できれば、そんな長い待ち時間も必要ありません。本記事では、WiFiネットワークでおこりうるよくある問題と、その解決方法を紹介します。
詳細に進む前に、まずはWiFi修理の万能薬と言われる極意を紹介します。
とても簡単な方法ですが、実はWiFiの問題を思った以上に解決してくれる万能薬がこの再起動です。30秒ほど電源を抜くことで、本体に残った電気をすべてシャットダウンします。小さいバッテリーがルーターのCPUメモリの記録を切断するには少し時間がかかるのが理由です。
この万能薬で解決できない問題には、以下の方法を試してみましょう。簡単にできる方法を多く紹介しています。
原因: WiFiが他の部屋では問題ないのに特定の部屋だけでうまく機能せずにいる場合、主な原因としてWiFiルーターの置き場所が適切でない可能性が高いです。
ルーターを置く理想的な環境は、障害物となり得る家具や家電、厚い壁などを避け、家全体に満遍なく電波を届けられる場所に設置することです。
最適な場所をデータで示し、置き場所を決めるのにもNetSpotーWiFiサイト調査はおすすめです。 WiFiサイト調査 の目的は、電波の強度をマップで可視化させ、どこでWiFiの接続問題が起きやすいかを確認するためです。
調査結果をもとに、電波をご家庭やオフィスの隅々まで届けるため、WiFiのカバー範囲の拡張を検討することをおすすめします。 NetSpot使用経験がない場合、まず"サーベイはどう始めるか?"をお読みください。 WiFiのとラブルシューティングを行いたい場所を選び、その場所の図面をアップロード(またはNetSpotのMacOS版ではアプリ内で作成も可能です)します。
アプリで調査を行ない、電波を届けたい範囲全体のデータを収集します。サーベイが終われば、エリア全体のヒートマップ可視化を見ることができます。
NetSpotがWiFiの電波を届けるために必要な情報を包括してお届けします。NetSpotでWiFiサイト調査を行なう場合、必要なのはMacまたはWindowsのノートパソコンのみです。専用の端末も必要ありません。
原因: WiFiネットワークのダウンロード、アップロードのスピードが思った通りのものでない場合のよくある原因は、WiFiチャンネルの混雑です。
2.4GHzのWiFi周波帯は(少なくとも北米では)11のチャンネルに分かれています。その中でもチャンネル1、6、11は他と干渉しないチャンネルです。3つのいいチャンネルに設定が集中すると、さまざまなWiFiの電波が混雑を起こしアップデートやダウンロードの速度を落としてしまいます。
混雑していないWiFiチャンネルを探すには、NetSpotのディスカバーモードを使用します。NetSpotが近隣のWiFiネットワークの情報を収集し、全ての情報をわかりやすく表にしてお届けします。
最も混雑の少ないチャンネルを見つけたら、ルーターのアドミン設定にログインし、ワイヤレスの設定を行ないます。チャンネルを指定し、ルーターを再起動させることで新しいチャンネルに切り替えます。同時に、5GHzが利用可能な場合は同時配信できるように設定することをおすすめします。
遅いWiFiの原因とその直し方の記事をご参照ください。
原因: ランダムに一定期間接続の問題が発生する場合、ファームウェアの不具合か、悪意のあるソフトウェアが原因の可能性が高いです。
「WiFiがうまく起動しない」とお使いのサービスプロバイダに連絡する前に、お使いのWiFiルーターが最新版にアップデートされているかも確認しましょう。最新でないルーターはセキュリティーの脆弱性を持っており、ハッカーが悪用を試みることで接続が断たれてしまうことも原因となりえます。
現在のWiFiルーターをしばらく使っている場合、最後にアップデートされたのがいつかも調べてみましょう。多くのルーターのメーカーは、発売後一定期間経ったモデルのサポートを終了している場合があります。アップデートがされないルーターの使用にはセキュリティーの危険性を持ち合わせています。DD-WRT や OpenWrtのような外付けファームウェアに対応しているものもありますが、低価格から中価格帯のルーターは、サポートが終了次第新しいモデルに変更することをおすすめします。
WiFiルーターの状態を少しでも良くするために、悪意のあるソフトウェアにルーターが影響を受けていないかも確認しましょう、Windows10では、Windows Defenderというアンチウイルスソフトがおすすめです。また、お使いのパソコンの全てのストレージも定期的にスキャンしましょう。
原因: お使いのコンピュータまたはルーターのDNSキャッシュが破損している場合によく起こります。キャッシュは直近で訪問したすべてのWebサイトを保存して、すばやく読み込めるようにする機能です。まずはコマンドプロンプト(Windows)またはターミナル(Mac)に以下のコマンドを入力して、インターネットに接続できるかどうかを試してみてください:
ping 8.8.8.8
“Reply from 8.8.8.8: bytes=32 time=8ms TTL=114,”のような返答が返ってきた場合、インターネットの接続は持続されています。DNSキャッシュをリセットするには、アドミンコマンドプロントに以下を入力してください。
ipconfig /flushdns
MacにてDNSキャッシュをリセットするには、以下のコマンドを入力してください:
sudo killall -HUP mDNSResponder
最後に、記事の冒頭で紹介したWiFi修理の万能薬を使います。ルーターを再起動することでDNSキャッシュをリセットし、先ほどのテストコマンドを入力しDNSが正常に稼働しているかを確認してください。
NetSpot PROユーザーなら、特別な自動化されたトラブルシューティング可視化をアクセスできます。これらから、エリアのどの時点でネットワークが欠けてることをピンポイントで確認することができます。ここではその可視化の概要とその可視化から得られる情報をまとめました:
信号対ノイズ比(SNR)のヒートマップは、信号の強度が既存の環境ノイズや他の電子機器から発生するノイズを乗り越えることができないエリアを示します。緑で描かれた領域は問題があり、青で描かれた領域は致命的です。
ワイヤレスネットワークトラブルシューティングスキャンがSNR問題を示す場合、信号の強度を強化するか周りのノイズを減らすことを考える必要があります。
信号のレベルが低いヒートマップは、信号の強度が低いエリアを示します。信号の強度が低い理由としましてルーターとデバイスからの距離又はその間を妨げる物質などが考えられます。
WLANのトラブルシューティングスキャンが緑または青の信号レベルを示している場合、信号の強度を強化する方法を検討する必要があります。
ノイズレベルが高いヒートマップは、ノイズのレベルが高いところを示します。ノイズの原因として電子レンジ、コードレス電話器、ブルーツゥースデバイスやワイヤレスビデオカメラなどが考えられます。
ワイヤレスネットワークトラブルシューティングスキャンは青または緑いエリアを示す場合、ノイズの原因を定め、ノイズレベルを低くする又はその機器を取り除くことを検討できます。
重複するチャンネルのヒートマップは、信号対妨害比を示します。このような妨害は近所のワイヤレスネットワークのような他のラジオトランスミッターにより発生する妨害です。
If your Wi-Fiトラブルシュータースキャンが青又は緑いエリアを示す場合、ネットワークのWiFiチャンネルを妨害が少ない方に変更する必要があります。
NetSpotでWiFiのインターフェースのトラブルシューティングを行なうの記事もあわせてご参照ください。
ネットワークのアクティブスキャンを行えば、低いダウンロードスピートと低いアップロードスピードのヒートマップは、インターネット接続が遅いエリアを示します。
トラブルシューティングスキャンが赤又は黄色いエリアを示す場合、信号の強度を強化すること又はハードウェア、プロトコルや周波数の変更を検討する必要があります。
WiFiのパフォーマンスのトラブルシューティングには、NetSpotのアプリを使ったWiFiサイト調査がおすすめです。NetSpotを初めてお使いの場合は、「調査を開始するには?」をご参照になって、その手順に従ってください。トラブルシューティングを行ないたい場所を決めて、その部屋や場所の図面をアップロード、またはアプリ上で作成します。
図面が用意できたら、データの収集を開始します。完了と同時にNetSpotが収集したデータをもとにヒートマップを作成します。
最高のWiFiトラブルシューティングアプリの記事冒頭部分も併せてご参照ください。
電波ノイズ率(SNR)のヒートマップのおかげで、他の家電製品の電波のノイズに対処できていない場所を簡単に特定できるようになりました。緑と青は考慮するべき箇所で、青の場合は何か対策を打った方が賢明です。
ヒートマップ上で電波の弱い部分が確認できます。電波の弱さはルーターの距離が離れすぎていることや障害物による妨害などが原因です。ヒートマップ上に緑や青のエリアがある場合、電波強度の改善を考慮するといいでしょう。
高ノイズ率を探知するヒートマップのおかげで、どこに問題があるかは簡単に特定が可能です。電子レンジの妨害などはWiFiの電波を弱める要因となります。ヒートマップの緑や青の部分を参照し、近くの家電製品を動かしてみてください。
チャンネルの重複ヒートマップを使用し、電波のインターフェース率の高い場所を特定します。青と緑がそれにあたり、妨害レベルが高い場所となります。ご利用中のWiFiネットワークのチャンネルを変更することで問題解決が期待できます。
インターネットのどの接続スピードが遅いかは、アクティブスキャンで特定ができます。低ダウンロードレートと低アップロードレートのヒートマップをご参照ください。赤や黄色の場所がある場合、プロトコルや周波帯の変更、端末のアップグレードなどを検討することをおすすめします。
この質問への答えとなりうる要因はたくさんあります。そのためにも、NetSpotのようなWiFiアナライザーを使用して詳細な分析をすることを推奨しています。
WiFiの接続を直す方法はいくつかありますが、まずはルーターの電源を抜いて再起動してみましょう。それでも改善が見込めない場合は、本記事で紹介されているWiFiトラブルシューティングの方法を試し、原因と解決方法を突き止めてみてください。
他の端末ではうまく起動しているのに、なぜかスマートフォンだけではうまく接続できない場合、携帯端末そのものに問題がある可能性が高いです。まずは携帯の電源を再起動させ、接続しているWiFiをリセットし、再接続してみてください。
その可能性はあります。インターネットのサービスプロバイダが何らかのトラブルで電波をモデムに供給できない状態でWiFiに接続するとそのような状態になります。