WiFiヒートマップとは、 WiFi 電波強度をご自宅やオフィスの実際の空間を地図にあてはめて電波の分布を表示させる機能です。どのエリアのWiFiが強いのか、どこが弱いのかを分析します。調査に必要な周波数はEメールの送信程度の軽容量で、様々なネットワークでご利用いただけます。
WiFiのヒートマップを持っていると、WiFiネットワークの設定が行ないやすくなったり、電波の強い場所の把握と、電波の弱まりが起きる場所の特定ができます。また、ワイヤレスルーターの最も効果的な設置箇所を探すことも可能です。
ヒートマップの作成は難しくて複雑、それはもう過去の話となりました。NetSpotのようなWiFiヒートマップを使えば、誰でも簡単に数分間でヒートマップを作成することが可能です。
NetSpotで作成したWiFiヒートマップの図はこちらです。エリア全体に色別で識別が行われています。赤色は電波が非常に良好な状態で、緑色は平均的な電波強度となります。青色は電波が弱い部分となります。電波の状況によって、この色の分布は随時変化してゆきます。
また、上記の図では電波ノイズ比率 (SNR)も表示され、WiFiの電波と周辺のノイズ電波の強度も表示されあます。電子レンジや電話子機、ワイヤレスのゲームコントローラー、ワイヤレスビデオカメラなど、さまざまな家電製品が電磁波や電波を発しています。
SNRはラジオの電波など同一のチャンネル内での阻害は含まれていません。これらは電波設定率(SIR)と呼ばれます。これらの可視化はNetSpot PRO、エンタープライズでご利用いただけます。
NetSpot PROでは、電波のレベル、アクセスポイントの電波品質分析、ノイズレベル、周波帯のカバー範囲、PHYモードのカバー範囲などより多くの分析を視覚化してお届けします。
電波レベルはWiFi電波の強度と同期しています。電波ノイズ率(SNR)を把握するための重要な要素となります。アクセスポイントの数 は、マップ内で計測を行ったアクセスポイントの数を表示します。ノイズレベル は電波ノイズ比率を比較して、電波を阻害する外部のノイズの量を表示します。
周波帯のカバー範囲は、どの周波帯が調査エリアをカバーしているかを表示します、PHYモードのカバー範囲 どの802.11プロトコルがスキャン範囲で使用されているか、そしてプロトコルの重複が無いかを表示します。
NetSpotは、操作方法を徹底的にシンプルで簡単にした、WiFiマップ作成アプリです。NetSpotを使ってWiFiヒートマップを作成するには、メインメニューの上にある調査モードを起動させます。
”調査を開始”をクリックし、WiFiヒートマップの名前を作成します。ゾーンエリアタイプの選択を求められます。このゾーンエリアタイプはNetSpotがプロジェクト内で最初のデフォルトサンプリング設定を作成するのに役立ちます。
調査する範囲の地図をすでにお持ちの場合は、その地図を読み込んでください。地図がない場合は、NetSpot内蔵のツールで地図を作成します。
ヒートマップの作成の準備が完了したら”続ける”ボタンをクリックし、測定に使用しているノートパソコンを一定の箇所から次の箇所まで運んでゆきます。測定範囲の全体が緑色の丸が重なりあうようになるまで測定を繰り返します。
デフォルトビューでは、電波ノイズ比率が表示されますが、電波インターフェース率や周波帯カバー範囲などNetSpotの視覚化レポートをクリック1つで切り替えることもできます。
NetSpotはAndroid版WiFiヒートマップ作成アプリとしても大活躍です。お使いのスマホやタブレットからぜひお試しください。
電波の弱い箇所の改善の最も簡単な方法は、ルーターを最適な場所に設置することです。棚の中や、家具の後ろ、部屋の奥まった隅などの設置を避け、なるべく家やオフィス、アパートのより中心に近い部分に設置しましょう。
もしもルーターをカバーしたい範囲の中心に設置できない場合、WiFiエクステンダーの購入もお勧めです。WiFiエクステンダーはワイヤレス電波を複製させ、拡張させるデバイスで、値段もリーズナブルです。問題点としては、複製電波が別のWiFiネットワークとして扱われてしまう点です。
WiFiの異なる電波に随時切り替わるのを避けるために、新しいWiFiルーターを購入するのもまた解決策と言えるでしょう。2.4GHzと5GHzのどちらの周波帯にも対応しているものがお勧めです。高品質WiFiルーター は複数のアンテナを持ち合わせいます。またビームフォーミングと言われるテクニックでデバイスへの電波の転送をピンポイントで行うことも可能です。
WiFiルーターが高品質であっても、設定が適切でない場合はその機能を十分発揮できずに電波が弱い部分が発生する場合があります、また、WiFiのチャンネルは混雑していない回線を選びましょう。
NetSpotのディスカバーモードはお近くのWiFiネットワークのサマリーと、ワイヤレスデータの情報を図で表示し、どのWiFiチャンネルが最も使用されているかを2.4GHzと5GHzの周波帯別で表示します。