当記事では、192.168.10.1 などのIPアドレスの用途や、それらを使用してルーターやネットワークを使用するデバイスの設定方法をご紹介します。
260億近くものデバイスが世界中からインターネットに接続していますが、利用できるIPv4ドレスはたったの40億個となっています。
つまり、全てのインターネットを使用するデバイスにそれぞれのIPアドレスを配布することは不可能なのですが、IPアドレスなしではデバイスがネットワークを認識することができません。そこで、IPアドレスの割り振りを行なう米国の独立非営利法人IANA(Internet Assigned Numbers Authority)はIPv4のIPアドレスの不足を防ぐためにプライベートIPアドレスを作りました。
お気づきかもしれませんが、192.168.10.1もまた、プライベートIPアドレスの1つです。これらのアドレスは、IPアドレスの割り振りの登録をせずに利用できる特別なアドレスとなります。
NetSpotのようなネットワークアナライザーを使用すれば、お近くのネットワークの詳細な情報を入手することが可能です。様々なデバイスとIPアドレスを探知し、詳細を得ることができます。NetSpotは無料でダウンロードが可能で、持っておくと非常に便利なアプリの1つとなるでしょう。
プライベートIPアドレスは3つのブロックまたは分類に分けられます。
24ビットブロック: 10.0.0.0 — 10.255.255.255 (合計16,777,216アドレス)。
20ビットブロック: 172.16.0.0 — 172.31.255.255 (合計1,048,576アドレス)。
16ビットブロック: 192.168.0.0 — 192.168.255.255 (合計65,536アドレス)。
パブリックIPアドレスと違い、プライベートIPアドレスは重複していても問題ありません。それぞれのネットワークのデバイスに192.168.10.1のアドレスが存在することもあります。
ただし、 IPアドレスが衝突してしまうため、192.168.10.1 IPアドレス を同一のネットワーク内では2つ以上所有することはできません。
近いうちに、世界中のインターネットプロバイダはIPv6サービスに切り替わるため、192.169.10.1のようなプライベートIPアドレスは徐々に廃止の方向に向かってゆくでしょう。IPv6はインターネットプロトコル(IP)、コミュニケーションプロトコルで、専用の独自IPアドレスの数は 340,282,366,920,938,463,463,374, 607,431,768,211,456 にもなります。世界中にある全ての生物の数よりも多い数値となります。
192.168.10.1 IPアドレスの最も一般的な用途は、ルーターのアドミンパネルへの接続です。192.168.10.1 IPアドレスを使用しているルーターにログインする際に使用します。
ウェブブラウザ(Google Crome、MozillaFirefox、Internet Exploer、Microsoft Edge、Opera、Safari問わず全てでご利用いただけます)にhttp://192.168.10.1と入力し、エンターキーを押します。
しばらくするとルーターのログインページが表示されます。中にはリンクが大量についているカラフルなログインページもありますが、大体はログイン情報を入力する2つの項目だけのシンプルな仕様となっています。アドミンIDとパスワードを入力し、ログインに進みます。
ログイン情報を入力すると、設定と機能を操作することが可能です。WiFiのアクセスポイントや、バーチャルLAN、SSIDの複数設定、VPN、プリンターへ接続するUSBポートの設定、マルウェアやスパムの保護設定、バックアップ用WAN(または4G)、RADIUSサーバーなど様々な設定を行なうことができます。
では、アドミンんのユーザー名やパスワードがわからない時はどうすればよいでしょうか?まずは、次章のユーザー名とパスワードの組み合わせのリストをご参照ください。
以下のリストは192.168.10.1のルーターに使用される最も一般的なユーザー名とパスワードの組み合わせになります。
もしも上記のリストのユーザー名やパスワードでログインできない場合、ルーターの底部のステッカーに情報が記載されている場合があります。また、製品説明書などにも記載がある場合が多いので一度目を通して見ることをお勧めします。
もしもデフォルトのログインIDとパスワードが確実に合っているはずなのにログインできない場合、すでに以前に変更している可能性が非常に高いです。その場合、ルーターリセットボタンを10秒ほど長押ししルーターをリセットすることで、パスワードを購入時の状態に戻すことができます。
192.168.10.1 IPアドレスへの接続がうまくいかない場合、以下のような原因と解決策が挙げられます:
IPアドレスが間違っている:IPアドレスはあまりユーザーフレンドリーとは言いがたく、入力を誤りやすい数値の羅列でもあります。コピーペーストなどでタイプミスを防ぎ適切なアドレスを入力しているかを確認しましょう。
ケーブルからの接続が必要:ルーターの多くはイーサネットケーブルを使用しての192.168.10.1ログインページへの接続のみを許可しています。ルーターにイーサネットケーブルを接続し、デバイスにつなぐことでアクセスが可能となります。
ルーターが不良品:様々な手段を試してもなお接続できない場合、ルーターの故障の可能性があります。ルーターは小さなコンピューターのように、一部が正常に機能していなくても気づかない場合があります。故障の有無の確認はルーターの製造元にお問い合わせください。
192.168.10.1は多くのルーターに使用されるIPアドレスです。パブリックIPアドレスと違い、192.168.10.1 はNATというパブリックIPの書き換えプロセスなしには使用できません。192.168.10.1 IPアドレスを使用するルーターのアクセスや、アドミニストレーターの設定や機能変更などに使用されます。
ルーターのアドミンパネルに接続するには、http://192.168.10.1をお好きなブラウザのアドレスバーに入力し、アドミンのログイン名とパスワードを入力します。